更新日:09/11/15

第十九回 泰永書展

〜時代性と普遍性〜レポート

 

タイトル

第十九回 泰永書展〜時代性と普遍性〜

会期

時期:10月24日()振替休日〜27日(木)4日間

時間:11時〜18時(初日のみ12時〜)

会場

東京芸術劇場 展示室T

来場者数

計190名 24日[雨]71名/11日[晴]40名/12日[曇]41名/13日[雨]38名

展示内容

書作:14人 19点

配布閲覧物

作品集:100部

平成の巨人 野尻泰煌B5チラシVer6:30枚(無料)

宣伝用チラシ:300枚

作品釈文:35枚(無料)

対談「書と筆」:30枚(無料)

泰永会入塾生募集ハガキ:12枚

書藝要説サンプル:4冊(閲覧用)/泰永書展過去作品集配布無

業者等

(敬省略)

(順不同)

主宰:野尻泰煌

企画制作:泰永会事務局

表装:(株)劫榮麓

作品集写真:野尻貢右/フォトスタジオ美苑 松里浩義

宣材写真:フォトスタジオ美苑 松里浩義 [Web]

印刷物制作:也太奇-YATAIKI- [Web]

作品集印刷:サンライズパブリケーション(株)

[第十九回 泰永書展]

(会場全景)

「時代性と普遍性」

  初日は前日までの快晴とはうってかわって雨。雨脚は徐々に激しさをまし、終わる頃には土砂降りとなった。気温もどっと下がり寒さにガタガタと震えつつ準備をする。寒い。今年はやけに寒くなるのが早い。休日は初日の午後のみなので初日でほぼ全容が見えてしまう。事務局側の視点で言えば結果がみえた初日であった。
 結果的に集客数は過去最低を記録することとなった。しかし集客数とは異なり内容は濃いものとなる。会いたい人に会え、来て欲しいお客様に着て頂けたのでお客さんが少ないことは寧ろ幸いであった。

 曰く、「作品なんて多ければいいという考えが横行していることがそもそも貧しい発想なんだよ。内容が問題。姿勢が問題。今後はその両方が揃っている人しか展示しないよ。うちは少数精鋭でいく」 そして「やれればいいんだよ。客が多い少ないは結果でしかない」
師匠は常々そう言う。多い年があれば少ない年もある。それは生命のダイナミズムと同じだ。変化は必ずある。出すべき人が出し、見るべき人が見て、何かを得て帰る。それだけで展示会を開く意味がある。師の隷書が私の心に何かを灯した。 泰永会事務局総長 松里鳳煌

会場入口から奥の作品群

オーソドックスな半切だけじゃないのが泰永書展らしくていい。

人気のあった作品たち。

デザイン的な金文と草書の間に対照的な楷書が並ぶ。

こういった独創的な展示方法も当会のうり。

デザイン的で面白いとの評価が集まった半切1/2の草書横額。

右から「天寒」(てんさむし)と読む。

写真とはかなり異なるが、鮮やかな紫の表具も目を引いたようだ。

会場奥の作品群

隷書と楷書の合間に入る草書大作など変化にとび鑑賞に変化を生む。