更新日:05/12/03 第十六回 泰永書展 〜芸術と日本〜レポート |
タイトル |
第十六回 泰永書展〜芸術と日本〜 |
会期 |
平成15年11月28日(月曜)〜30日(水曜) 3日間 10:00〜19:00(初日は12:00から) ※関係者向けに20:30まで開場 |
会場 |
東京芸術劇場 展示室T |
来場者数 |
計163名 1日:54名 2日:45名 3日:64名 |
展示内容 |
書作:25人 28点 |
配布数 |
作品集:100部 平成の巨人 野尻泰煌B5チラシVer3:25枚(無料) 宣伝用チラシ:322枚 作品釈文:36枚(無料) 対談「芸術と日本」:56枚(無料) 泰永会入塾生募集ハガキ:21枚 書藝要説サンプル:2冊/過去泰永書展作品集13冊 |
業者等 (敬省略) (順不同) |
主宰:野尻泰煌 企画制作:泰永会事務局 額:拓洋堂 軸:(株)三幸 作品集写真:野尻貢右/松里昌立(写真家) 宣材写真:松里昌立(写真家) [Web] 印刷物制作:也太奇-YATAIKI- [Web] 作品集印刷:サンライズパブリケーション(株) |
[第十六回泰永書展]
「芸術と日本」 多くの人が口にしながら、実はわかっていない芸術という言葉のもつ意味。それは芸術活動を営んでいる当人ですら把握していない場合も多いだろう。野尻先生は、その領域へ躊躇なく踏み込み、今回触れている。 配布した対談は、紙面の都合で大幅に割愛せざるおえない。(何せ全部のせたら15ページほどになるだろう)最も興味を湧きそうな部分をピックアップし、事務局長判断でまとめた。全てが収録された「書藝要説十九」は既に手元に残っていない。ご興味がある方は野尻泰煌氏の公式ホームページに連載予定なのでご一読下さい。とはいえ、昨年の「書と感性」についての連載も半ばなので、しばらくお待ちすることになるだろう。 「豊富な内容」 本年は近年稀にみる充実した泰永書展となった。豊富な書体、豊富なサイズ(大きさ)、豊富な作品数と多彩さを極めた。また、普段はスペースの都合で展示されることの少ない横額の作品が5点も展示できた。この辺りも泰永会ならではかもしれない。書き手に関しても、新しい会員様あり、古い会員様ありで見る側を更に楽しませる。 「カンヌ作品」 事務局特別展示として、本年は昨年カンヌ国際芸術祭でコートダジュール国際芸術賞を受賞した野尻泰煌先生の隷書作品を展示した。この作品は展示会後に人手へ渡るので、作品が観賞できるのは今回限りになる。作品の前では多くの方たちが足をとめ、観賞し、写真やビデオをまわした。 「学生部コーナー」 すっかり名物となった学生部のコーナーは今年も大人気だ。展示数も大幅に増えたが、何より年々上がる作品の質に、スタッフ関係者はおろか来場者も驚きを隠せない。「いいね、益々いいよ。皆確実に上達している。本人達に自覚はないだろうけどね」そう言って野尻先生は笑った。また会場全体を見回し、「今年の泰永書展は今まで一番かもしれない」と声をもらした。 「今後」 事務局推薦の特別展示ミニコーナーを設置し、特定の書き手にスポットをあてるのも面白いと考えている。過去作品を交えて数点を一箇所に展示する。そうした泰永会ならではの枠組みに囚われない試みを今後も導入していきたい。 泰永会事務局長 松里鳳煌 |